「いしん」には「維新」「威信」という同音異義語がありますが、意味は全く違います。論文・小論文ではそれぞれの意味を把握した上で使えるようにしておきましょう。ここでは「維新」「威信」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「維新」と「威信」の違い
維新(いしん)
意味:改革して新しくなること。
威信(いしん)
意味:威光と信望。
「威信」は物事に対する誇りや権威、人から寄せられる信頼感などを意味します。
会社のいしんにかかわるは威信が正しい
「会社のいしんにかかわる」は会社の信望に関わるということなので、ここでは「威信」が正解です。
「維新」の例文
例文1:大阪維新の会は吉村知事が所属していることで有名だ。
「大阪いしんの会」は改革して新しくなることを意図した大阪の政治団体のため、ここでは「維新」を使います。
例文2:明治維新では、さまざまなことが新しく改革された。
「明治いしん」は改革して新しくなることを意図した明治時代の改革のため、ここでは「維新」を使います。
「威信」の例文
例文1:藩制時代はみな故郷の威信をかけて戦った。
「いしんをかける」は誇りをかけることなので、ここでは「威信」を使います。
例文2:この試合に負けたら強豪校の威信にかかわる。
「いしんにかかわる」は誇りにかかわることなので、ここでは「威信」を使います。
論文・小論文で「維新」と「威信」を使い分ける視点
「いしん」は「維新」「威信」がありますが、意味は全く違います。「維新」は改革して新しくすること、「威信」は誇りと把握しておきましょう。論文・小論文ではきちんと理解して文中で使えるようにしておきましょう。