危機いっぱつ 「一発」「一髪」正しい漢字はどっち?

「いっぱつ」は「一発」「一髪」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味にふさわしい漢字が使えるようきちんと把握しておきましょう。ここでは「一発」「一髪」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「一発」と「一髪」の違い

一発(いっぱつ)
意味:大砲や鉄砲などの弾丸一個。
「一発」は銃砲や花火などを一度放つことや野球などの本塁打のことを意味します。また、一回やってみる、思い切ってやってみるという意味に使うこともあります。
一髪(いっぱつ)
意味:一本の髪の毛のこと。
「一髪」は一本の髪の毛のことを言いますが、遠くの景色が一本の髪の毛のようにかすかに見えることにも使います。また、一本の髪の毛の量だと挟むゆとりがないという意味で転じて非常に差し迫っていること、余裕のないことを言うこともあります。

危機いっぱつは一髪が正しい

「危機いっぱつ」は非常に差し迫っていることなので、ここでは「一髪」が正解です。

「一発」の例文

例文1:意地悪をされたので、一発お見舞いしておきました。

「いっぱつお見舞いする」は一度仕返しをするということなので、ここでは「一発」を使います。

例文2:退職したのを機に、一発賭けてずっとやりたいと思っていたベンチャー企業を立ち上げた。

「いっぱつ賭ける」は思い切って賭けるという意味なので、ここでは「一発」を使います。

「一髪」の例文

例文1:間一髪で車にひかれそうになった子供を助けることができた。

「間いっぱつ」は非常に差し迫った瞬間を言うので、ここでは「一髪」を使います。

例文2:展望台に昇ると青山一髪の景色が見えた。

「青山いっぱつ」は遠くの山々の景色が1本の髪の毛のようにかすかに見えることなので、ここでは「一髪」を使います。

論文・小論文で「一発」と「一髪」を使い分ける視点

「いっぱつ」は「一発」「一髪」がありますが、それぞれ論文・小論文の中では使い方に気を付けて使っていきましょう。「一発」は一回やってみる、「一髪」は非常に差し迫っていることと覚えておきましょう。

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