集めるという意味の「ちょうしゅう」ですが、「徴収」「徴集」の2つがあります。それぞれ使われるシーンが異なるので、論文・小論文では気を付けて文中で使っていくようにしましょう。ここでは「徴収」「徴集」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「徴収」と「徴集」の違い
徴収(ちょうしゅう)
意味:金銭を取り立てる。
「徴収」はお金を集める時に使います。
徴集(ちょうしゅう)
意味:人を呼び集める。
「徴集」は人やものを集める時に使いますが、国家などが強制的に行うというニュアンスが含まれます。
臨時ちょうしゅうは徴収が正しい
「臨時ちょうしゅう」は臨時にお金を集めることなので、ここでは「徴収」が正解です。
「徴収」の例文
例文1:自治会の会費を徴収する。
「会費をちょうしゅうする」は会費を集めることなので、ここでは「徴収」を使います。
例文2:今日の新入社員歓迎パーティーは一人3000円徴収します。
「一人3000円ちょうしゅうする」は1人3000円を集めることなので、ここでは「徴収」を使います。
「徴集」の例文
例文1:戦時中は赤紙という形で兵隊が徴集された。
「兵隊がちょうしゅうされた」は強制的に兵隊として人を集めることなので、ここでは「徴集」を使います。
例文2:武器に変えるため、各家庭の貴金属類が徴集された。
「貴金属類がちょうしゅうされた」は強制的に貴金属類を集めることなので、ここでは「徴集」を使います。
論文・小論文で「徴収」と「徴集」を使い分ける視点
集めるという意味の「ちょうしゅう」は「徴収」「徴集」がありますが、何を集めるのかところで漢字が違ってきます。「徴収」はお金を、「徴集」は人やものを集めると分けて覚えておきましょう。論文・小論文でもよく間違える漢字なので、正しく覚えて文中でもきちんと使えるようにしておきましょう。