観衆を前にいしゅくして発言できなかった「萎縮」「委縮」「畏縮」正しい漢字はどれ?

「いしゅく」は「萎縮」「委縮」「畏縮」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの違いについてきちんと使い分けて文中で使っていきましょう。ここでは「萎縮」「委縮」「畏縮」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「萎縮」「委縮」「畏縮」の違い

萎縮(いしゅく)
意味:物理的にしぼむ。
「萎縮」はしぼんでちぢむこと、また、元気がなくなることを意味します。
委縮(いしゅく)
意味:物理的にしぼむ。
「委縮」はしぼんでちぢむこと、また、元気がなくなることを意味します。その他に生体の器官などが小さくなったり、機能しなくなったりすることに使われます。意味は「萎縮」と同じです。
畏縮(いしゅく)
意味:精神的に恐れる。
「畏縮」はおそれかしこまって小さくなることを意味します。

観衆を前にいしゅくして発言できなかったは畏縮が正しい

「観衆を前にいしゅくして発言できなかった」は観衆を前に精神的に恐れて発言できなかったことなので、ここでは「畏縮」が正解です。

「萎縮」「委縮」の例文

例文1:筋肉が萎縮(委縮)して自分の思い通りに動かすことができない。

「筋肉がいしゅくする」は筋肉がしぼむことなので、ここでは「萎縮」もしくは「委縮」を使います。

例文2:寒さで体が萎縮(委縮)してしまった。

「体がいしゅくする」は物理的に体がしぼむことなので、ここでは「萎縮」もしくは「委縮」を使います。

「畏縮」の例文

例文1:一度手術でミスをしたことがあるのでそれを思い出すと畏縮してしまう。

「思い出すといしゅくしてしまう」は思い出すと精神的に恐れてしまうことなので、ここでは「畏縮」を使います。

例文2:権威ある大先生を前に思わず畏縮してしまった。

「大先生の前にいしゅくしてしまう」は大先生の前に精神的に恐れてしまうということなので、ここでは「畏縮」を使います。

論文・小論文で「萎縮」「委縮」「畏縮」を使い分ける視点

「いしゅく」は「萎縮」「委縮」「畏縮」がありますが、それぞれの意味は異なります。「萎縮」「委縮」は物理的に縮むこと、「畏縮」は精神的に恐れることを意味します。論文・小論文では、それぞれの意味に注意してきちんと使えるようにしておきましょう。

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