「ぎいん」という漢字は「議員」「議院」がありますが、それぞれはどんな違いがあるのでしょう。論文・小論文では正しく使えるようにしていきましょう。ここでは「議員」「議院」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「議員」と「議院」の違い
議員(ぎいん)
意味:議会で議決権を持つ人のこと。
議院(ぎいん)
意味:国政を審議する場所のこと。
ぎいん会館は議員が正しい
「ぎいん会館」は議会で議決権を持つ人達が利用する会館のことなので、ここでは「議員」が正解です。
「議員」の例文
例文1:国会議員の主な仕事は、法律をつくることや予算の決議、条約の容認など多岐に渡ります。
「国会ぎいん」は国会で議決権を持つ人のことなので、ここでは「議員」を使います。
例文2:国会議員秘書は裏方に回ってサポートする激務だと聞いています。
「国会ぎいん秘書」は国会で議決権を持つ人の秘書のことなので、ここでは「議員」を使います。
「議院」の例文
例文1:議院内閣制は政治制度のひとつで日本の議会と政府の在り方でもあります。
「ぎいん内閣制」は議会の信任によって内閣が存立する政治制度なので、議会が国政を審議する場所というところから、ここでは「議院」を使います。
例文2:日本の国会は衆議院と参議院の両院で成り立っている。
「衆ぎいん」「参ぎいん」は国政を審議する場所のことなので、ここでは「議院」を使います。
論文・小論文で「議員」と「議院」を使い分ける視点
「ぎいん」は「議員」「議院」の2つがありますが、「議員」は人、「議院」は場所と区別しておきましょう。論文・小論文では漢字と意味を結びつけることで理解が深まるでしょう。