うまい話 「美味い」「旨い」のどっちが正しい?

味がよいという意味の言葉に「うまい」がありますが、「美味い」と「旨い」の2種類がありますよね。どちらを使ったらいいのか迷いますが、論文・小論文で使う時は正しい使い方で書けるようにしておきましょう。ここでは、「美味い」「旨い」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「美味い」と「旨い」の違い

美味い(うまい)
意味:味がよいこと。
「美味い」は味がよいという意味ですが、常用外漢字のため、「旨い」を代わりに使うこともできます。送り仮名がかわって「美味しい」となると「おいしい」となります。「美味しい」と書くと「都合がよい」という意味が加わります。
旨い(うまい)
意味:味がよい、上手、都合がよいこと。
「旨い」は味がよいという意味以外に、「歌が旨い」など上手、「旨い具合にいく」など都合がよいなどの意味合いもあります。その場合、上手という意味で「旨い」を使うときは、「上手い」「巧い」と書く場合もあります。

うまい話は旨いが正しい

「うまい話」は自分にとって都合がいい話なので「旨い」を使います。美味いには「味がよい」という意味しかありません。ちなみに「旨い」の対義語は「不味い」になります。

「美味い」の例文

例文1:秋はマツタケが美味い季節です。

「マツタケがうまい」は「美味い」でも「旨い」でもどちらを使ってもかまいません。

例文2:スポーツの後は美味いビールが欲しくなる。

「うまいビール」は「美味い」でも「旨い」でもどちらを使ってもかまいません。

「旨い」の例文

例文1:彼は歌が旨いので、今度の歓迎会には是非一曲歌ってもらおう。

「歌がうまい」は「旨い」を使います。「美味い」は味がよいという意味以外はありません。

例文2:旨いこといってその場を切り抜けた。

「うまいこと」は「旨い」を使います。また「上手い」と表現しても構いません。ただ、「うまいこと」や「うまい話」は「うまい」とひらがなで表現することが多いのも事実です。

論文・小論文で「美味い」と「旨い」を使い分ける視点

「美味い」「旨い」ともに味が良いことを意味しますが、それ以外の上手、都合がよいという意味は「旨い」となります。また、「美味い」は常用外漢字のため、常用漢字のみを使う場合は「旨い」だけを使うようにしましょう。「旨い」はひらがなでもよく書かれる言葉なので、ひらがなで書くようにしてもいいでしょう。

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