付箋をはる 「貼る」「張る」正しい漢字はどっち?

「はる」には、「貼る」「張る」の2つの表記があります。それぞれはどんな時に使うのがいいのでしょうか?論文・小論文ではそれぞれの使い方をよく理解した上で文章が書けるようにしていきましょう。ここでは「貼る」「張る」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「貼る」と「張る」の違い

貼る(はる)
意味:のりで密着させること。
「貼る」は、平たいものをなにかの表面にのりやテープなどで空間ができないようべったり接着させるという意味です。常用外漢字で限定的にしか使われません。
張る(はる)
意味:のり以外のもので密着させること。
「張る」は広い意味を持つ言葉でのり以外のもの、もしくはのりなどを使わずに密着させるという意味のほかに、「根を張る」などのように広がり伸びる、「テントを張る」などのように伸ばして広げる、「氷が張る」などのように一面に覆う、「水を張る」などのようにいっぱいにするなど引っ張って伸ばすイメージの意味があります。「貼る」は全面にべったりとのりなどが付着するのに対して、「張る」は掲示するというニュアンスを持ちます。

付箋をはるは貼るが正しい

「付箋をはる」は付箋ののりで接着することなので、ここでは「貼る」が正解です。

「貼る」の例文

例文1:中古のマンションを買ったので、リフォームとしてクロスを貼り替えてもらった。

「クロスをはり替える」はクロスをのりを使ってべったりと接着することなので、ここでは「貼る」を使います。

例文2:手紙を出したいと思っているが、のりがないので切手が貼れない。

「切手をはる」は切手をのりを使ってべったりと接着することなので、ここでは「貼る」を使います。

「張る」の例文

例文1:部屋の床は板張りで、汚れてもすぐ拭いて清潔にできるのが理想だ。

「板ばり」は板を床板に敷いて密着させることなので、ここでは「張り」を使います。

例文2:合格という文字を見て、張りつめていた緊張の糸がぷつんと切れた。

「はりつめていた緊張」はのりで接着することではないので、ここでは「張る」を使います。

論文・小論文で「貼る」と「張る」を使い分ける視点

「はる」は「貼る」「張る」がありますが、使い方はそれぞれ違います。「貼る」はのりで接着させるとき、「張る」はのりで接着させる以外の広くに使えると覚えておきましょう。論文・小論文では使い分けて文章に活かせるようにしていきましょう。

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