「はじめ」という漢字は「始め」「初め」がありますが、論文・小論文ではよく間違える漢字の中のひとつです。それぞれの使い方は違うため、しっかりと把握して正しく使えるようにしていきましょう。ここでは、「始め」「初め」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「始め」と「初め」の違い
始め(はじめ)
意味:ものごとの開始のこと。
「始め」は始まりや着手することで、英語でいうスタート(start)のことを意味します。対義語は「終わり」になります。
初め(はじめ)
意味:ものごとの最初のこと。
「初め」は時間的に早い段階、一番目などのことで、英語でいうファースト(first)のことを意味します。対義語は「終わり」「納め」になります。
月はじめは初めが正しい
「月はじめ」は月の最初のことをいうので、ここでは「月初め」が正解です。
「始め」の例文
例文1:始めはやる気もあったが、徐々に飽きてきた。
「はじめはやる気もあった」はものごとの開始の時はやる気もあったということなので、ここでは「始め」を使います。
例文2:耳が慣れてきたせいか、聞き始めはわからなかった単語も、聞き終わる頃にはかなり聞き取れるようになっていた。
「聞きはじめはわからなかった」は聞く始まりの時はわからなかったということなので、ここでは「始め」を使います。
「初め」の例文
例文1:今日が仕事初めというのに、もう仕事納めの時が恋しい。
「仕事はじめ」は1年の中で最初の仕事日ということなので、ここでは「始め」を使います。
例文2:今になって初めて彼女があの時泣いた意味がわかった。
「始めてわかった」はこの時がわかった最初だということなので、ここでは「初め」を使います。
論文・小論文で「始め」と「初め」を使い分ける視点
「はじめ」という漢字は「始め」「初め」の2つがありますが、「始め」は開始、「初め」は最初と覚えておきましょう。論文・小論文ではよく出てくる漢字なので、使い間違えないようにしっかりと学んでいきましょう。