車のしんにゅう禁止 「進入」「侵入」正しい漢字はどっち?

入るという意味の「しんにゅう」は「進入」「侵入」がありますが、それぞれ似ているものの使う場面が違います。論文・小論文ではそれぞれの違いに気をつけて書いていきましょう。ここでは「進入」「侵入」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「進入」と「侵入」の違い

進入(しんにゅう)
意味:(人・車が)進み入る。
「進入」は、人や乗り物などがある場所や区域などに進んで入っていくことを指します。「進入」には違法性や強圧性などの否定的なニュアンスはありません。
侵入(しんにゅう)
意味:(他の領域に)(不法に)押し入る。
「侵入」は、他の領域に不法に入りこむ・押し入るという意味です。自分の領域でない場所に無理やり強圧的に入っていくことを言います。そのため、「侵入」ははじめから違法性や強圧性などの否定的なニュアンスがあります。

車のしんにゅう禁止は進入が正しい

「車のしんにゅう禁止」は車が進み入ることを禁止しているということなので、ここでは「侵入」を使います。「進入禁止」は「この場所に入ってはいけない」という否定的なニュアンスがあるように思えますが、違法性がない場合も多く、ただ進み入ることの可否を聞いているだけなので「進入」を使います。

「進入」の例文

例文1:列車が進入するので、安全のために黄色いラインを出ないようにしてください。

「列車のしんにゅう」は列車が進み入ることなので、ここでは「進入」を使います。

例文2:飛行機が滑走路に進入してきたので、もう数分もせずに彼に会えるだろう。

「飛行機が滑走路にしんにゅうする」は飛行機が進み入ることなので、ここでは「進入」を使います。

「侵入」の例文

例文1:他国の領海に侵入すると、領海侵犯となります。

「領海のしんにゅう」は領海に不法に押し入ることなので、ここでは「侵入」を使います。

例文2:留守中の泥棒の侵入を防ぐ措置としてサムターンキーがいいらしい。

「泥棒のしんにゅう」は泥棒が他人の家に不法に押し入ることなので、ここでは「侵入」を使います。

論文・小論文で「進入」と「侵入」を使い分ける視点

入るという意味の「しんにゅう」ですが、それぞれ細かな点で使い分けがあります。「進入」は入ってもおかしくないところに入ることで、「侵入」は入ってはいけないところに強引に入ることです。論文・小論文ではそれぞれの意味合いを考えて適した文章にしていきましょう。

 

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