目にとまる 「止まる」「泊まる」「留まる」正しい漢字はどれ?

「とまる」という漢字は「止まる」「泊まる」「留まる」がありますが、それぞれの使い方が違います。論文・小論文で書く時には、それぞれに正しく使わないと意味がおかしい文章になるので気を付けて使うようにしましょう。ここでは「止まる」「泊まる」「留まる」のそれぞれの意味の違い例文について解説していきます。

「止まる」「泊まる」「留まる」の違い

止まる(とまる)
意味:動かなくなること、そこで終わること。
「止まる」は、動いていたものが動かなくなる、続いていたものがそこで終わるという意味です。この他、「虫が壁に止まる」などのように鳥や虫が何かにつかまった状態や「視線が止まる」などのように、注意が集中するというニュアンスでも使います。「バスが停車場にとまる」など動いているものが一時的に動かなくなるだけの場合には、「停まる」と表記することもできます。「停まる」は常用外漢字なので、「止まる」と表記することもあります。
泊まる(とまる)
意味:宿泊すること、停泊すること。
「泊まる」は、「宿泊」のように自宅以外の場所で夜を過ごすことを言います。また、「停泊」のように船が港にいることにも使います。一般的に広く使われる言葉です。
留まる(とまる)
意味:固定すること、印象に残ること。
「留まる」は、ある場所に固定されて動かない(動かなくする)という意味に使います。また、見たり聞いたりしたものが強く意識されるという意味を表すこともあります。「止まる」とよく似ていますが、「止まる」は動いているものを動かなくする、続いているものが終わるときに使われるのに対し、「留まる」は「時計を壁に留める」、「目に留まる」など、動いていないものをその場に固定する、心に固定するという意味に使います。使い方は「止まる」に比べて限定的です。

目にとまるは留まるが正しい

「目にとまる」は視線に固定されることなので、ここでは「留まる」が正解です。

「止まる」の例文

例文1:長年愛用していた時計が止まったので修理に出した。

「時計がとまる」は動いていた時計が動かなくなることなので、ここでは「止まる」を使います。

例文2:彼は陽気な性格で、一度しゃべりだしたら止まらない。

「しゃべりだしたら止まらない」は続いていたおしゃべりが終わらないということなので、ここでは「止まる」を使います。

「泊まる」の例文

例文1:今度の旅行は高級ホテルに泊まるので楽しみだ。

「ホテルにとまる」はホテルに宿泊することなので、ここでは「泊まる」を使います。

例文2:クルーズ船は今日は横浜港に泊まります。

「船がとまる」は船が停泊することなので、ここでは「泊まる」を使います。

「留まる」の例文

例文1:旅行中の心に留まった風景を絵に描いて友人に送った。

「心にとまる」は心に印象に残ることなので、ここでは「留まる」を使います。

例文2:彼は目にも留まらぬ速さで蚊を退治した。

「目にもとまらぬ速さ」は目が一つの場所に固定されることなく非常に速いことを意味するので、ここでは「留まる」を使います。

論文・小論文で「止まる」「泊まる」「留まる」を使い分ける視点

「とまる」は「止まる」「泊まる」「留まる」の漢字がありますがそれぞれ使い方は違います。「止まる」は動いているものが動かなくなること、「泊まる」は宿泊すること、「留まる」は固定することと理解しておきましょう。論文・小論文ではそれぞれ適切に使えるようしっかりと覚えておきましょう。