宇宙船が地球へのきこうの途につく「寄港」「帰港」「寄航」「帰航」正しい漢字はどれ?

船や飛行機に関わる言葉として「きこう」がありますが、漢字では「寄港」「寄航」「帰港」「帰航」があります。それぞれの意味は違ってくるので、論文・小論文ではきちんと使えるように覚えていきましょう。ここでは、「寄港」「寄航」「帰港」「帰航」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「寄港」「帰港」「寄航」「帰航」の違い

寄港(きこう)
意味:船が港に寄ること。
「寄港」は、船が航海の途中でどこかの港に寄ることを意味します。
帰港(きこう)
意味:船が母港に帰ること。
「帰港」は、船が出港した港に帰ることを意味します。対義語は「出港」になります。
寄航(きこう)
意味:航空機が空港に寄ること。
「寄航」は、航空機が目的地へ行く航路の途中でどこかの空港に寄ることを意味します。
帰航(きこう)
意味:帰りの航空便や船便のこと。
「帰航」は船・航空機が帰りの航路に就くことを意味します。対義語は「往航」「出航」となります。

宇宙船が地球へのきこうの途につくは帰航が正しい

「宇宙船が地球へのきこうの途につく」は宇宙船が地球に帰るための航空便や船便のことなので、ここでは「帰航」が正解です。

「寄港」の例文

例文1:このクルーズ船の寄港地は5か所あるので、それぞれの港で観光を楽しみたい。

「きこう地」は船が寄る港のことをいうので、ここでは「寄港」を使います。

例文2:今度日本に寄港するのは1か月後になりそうだ。

「日本にきこうする」は船が日本の港に寄ることをいうので、ここでは「寄港」を使います。

「帰港」の例文

例文1:海洋技術学校の実習船が帰港したので、生徒たちがみな手を振っていた。

「実習船がきこうした」は実習船が母港に帰ることなので、ここでは「帰港」を使います。

例文2:下船してすぐに帰港式が始まった。

「きこう式」は船が母港に無事帰ったことを祝して行う式のことなので、ここでは「帰港」を使います。

「寄航」の例文

例文1:この飛行機は夜の9時に羽田空港へ寄航する予定です。

「羽田空港にきこうする」は航空機が羽田空港に寄ることをいうので、ここでは「寄航」を使います。

例文2:エンジントラブルがあったので、急遽モスクワ空港に寄航することになった。

「モスクワ空港にきこうする」は航空機がモスクワ空港に寄ることをいうので、ここでは「寄航」を使います。

「帰航」の例文

例文1:母国へ帰航したとき、不測の嵐に巻き込まれて予定より2時間も到着が遅れた。

「母国へのきこう」は母国への帰りの航空便や船便のことなので、ここでは「帰航」を使います。

例文2:外国での仕事を終えて、ようやく夜8時に帰航の途につくことができた。

「きこうの途につく」は母国への帰りの航空便や船便のことなので、ここでは「帰航」を使います。

論文・小論文で「寄港」「帰港」「寄航」「帰航」を使い分ける視点

船や飛行機に関わる言葉として「きこう」は「寄港」「帰港」「寄航」「帰航」がありますが、それぞれの使い方は少しずつ違いがあります。「寄港」は船が港に寄ること、「帰港」は船が母港に帰ること、「寄航」は航空機が空港に寄ること、「帰航」は帰りの航空便や船便のことと整理しておきましょう。論文・小論文では船なのか飛行機なのか帰るのか寄るのかというところをポイントに覚えておきましょう。

 

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