海に関する言葉の「えんかい」は「沿海」「遠海」がありますが、意味はまったく違います。論文・小論文ではきちんと理解して使えるようにしていきましょう。ここでは「沿海」「遠海」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「沿海」と「遠海」の違い
沿海(えんかい)
意味:海ぞい。
「沿海」は海に沿った陸地や海の陸地に沿った辺りなども指します。
遠海(えんかい)
意味:陸地から遠くはなれた海。
「沿海」の対義語は「近海」となります。
えんかい漁業は沿海が正しい
「えんかい漁業」は海沿いの漁業のことなので、ここでは「沿海」が正解です。
「沿海」の例文
例文1:日本の沿海は魚が豊富にとれる。
「日本のえんかい」は日本の海沿いの意味なので、ここでは「沿海」を使います。
例文2:中国の沿海部に位置する珠江デルタ、長江デルタは中国貿易の輸出入シェアの約5割を占める。
「えんかい部」は海沿いのあたりの意味なので、ここでは「沿海」を使います。
「遠海」の例文
例文1:遠海に棲む魚と近海に棲む魚は種類が違う。
「えんかいに棲む魚」は陸地から遠くはなれた海で棲む魚を意味するので、ここでは「遠海」を使います。
例文2:遠海で捕獲した魚は陸に戻るまでに傷まないとすぐ冷凍される。
「えんかいで捕獲した魚」は陸地から遠くはなれた海で捕獲した魚を意味するので、ここでは「遠海」を使います。
論文・小論文で「沿海」と「遠海」を使い分ける視点
海に関する言葉である「えんかい」は「沿海」「遠海」がありますが、それぞれの意味は異なります。「沿海」は海沿い、「遠海」は陸地から遠くはなれた海を言います。論文・小論文ではきちんと意味を把握して使えるようにしましょう。