「しんぼう」は「信望」「辛抱」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと意味を理解して使うようにしましょう。ここでは「信望」「辛抱」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「信望」と「辛抱」の違い
信望(しんぼう)
意味:信用と人望。
辛抱(しんぼう)
意味:我慢すること。
「辛抱」は辛いことや苦しいことを我慢したり、耐え忍んだりすることを言います。
しんぼうが厚いは信望が正しい
「しんぼうが厚い」は信用と人望が厚いことなので、ここでは「信望」が正解です。
「信望」の例文
例文1:彼は信望の厚い人なので、誰からも慕われている。
「しんぼうの厚い人」は信用と人望が厚い人のことなので、ここでは「信望」を使います。
例文2:国民の多くから信望を集めてこそ、首相にふさわしい人と言えるだろう。
「しんぼうを集める」は信用と人望を集めることなので、ここでは「信望」を使います。
「辛抱」の例文
例文1:慣れない仕事も3年辛抱したら、面白さがわかってきた。
「3年しんぼうする」は3年我慢することをいうので、ここでは「辛抱」を使います。
例文2:辛抱ならないことがあったので、思わず家を飛び出した。
「しんぼうならない」は我慢できないことをいうので、ここでは「辛抱」を使います。
論文・小論文で「信望」と「辛抱」を使い分ける視点
「しんぼう」は「信望」「辛抱」がありますが、意味は異なります。論文・小論文では「信望」は信用と人望、「辛抱」は我慢することとして覚えておきましょう。