「ついそう」は「追走」「追送」「追想」がありますが、意味は大きく異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解して語彙力を増やしていきましょう。ここでは「追走」「追送」「追想」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「追走」「追送」「追想」の違い
追走(ついそう)
意味:走って追いかけること。
追送(ついそう)
意味:あとから送ること。
追想(ついそう)
意味:過去のことを思い起こすこと。
メールをついそうするは追送が正しい
「メールをついそうする」はあとから送ることなので、ここでは「追送」が正解です。
「追走」の例文
例文1:逃げる犯人の車を後ろから追走した。
「後ろからついそうした」は後ろから走って追いかけることなので、ここでは「追走」を使います。
例文2:前方を走る車から煙の上がるのが見えたため、追走してすぐ連絡した。
「ついそうしてすぐ連絡した」は走って追いかけて連絡したということなので、ここでは「追走」を使います。
「追送」の例文
例文1:必要書類が足りないので追送してください。
「ついそうしてください」はあとで送ってくださいということなので、ここでは「追送」を使います。
例文2:追送された書類の中には個人情報などの大切なものも含まれている。
「ついそうされた書類」はあとで送られた書類ということなので、ここでは「追送」を使います。
「追想」の例文
例文1:これまでの生涯を追想して、自分が一番落ち着いた場所を終の棲家とすることにした。
「これまでの生涯をついそうする」はこれまでの生涯を思い起こすことなので、ここでは「追想」を使います。
例文2:卒業アルバムを見ていると、学生時代に仲の良かった友達のことを追想した。
「友達のことをついそうした」は友達のことを思い起こしたということなので、ここでは「追想」を使います。
論文・小論文で「追走」「追送」「追想」を使い分ける視点
「ついそう」は「追走」「追送」「追想」がありますが、意味はそれぞれ違います。「追走」は走って追いかけること、「追送」はあとで送ること、「追想」は昔を思い起こすことです。論文・小論文ではきちんと意味を理解して語彙力を増やしていきましょう。