「陸に上がった河童」の意味と例文

「陸に上がった河童」は日常ではあまり聞くことのないことわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「陸に上がった河童」の意味と例文を紹介していきます。

「陸に上がった河童」の読み方

読み方:おかにあがったかっぱ
「陸に上がった河童」の「陸」は「りく」ではなく「おか」と読みます。「陸に上がった河童」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「木から落ちたサル」、対義語に「水を得た魚のよう」などがあります。

「陸に上がった河童」の意味

意味:本来力がある者が、環境が一変したことでまったく無力になってしまうことのたとえ
「陸に上がった河童」は泳ぎが得意といわれている河童も、陸に上がると思うように行動できないということに由来しているといわれています。河童は日本の妖怪のひとつで、川や池に棲んでいて、頭の上に皿がありその皿の水がなくなると弱って死んでしまうと言われています。その姿になぞらえて本来力のある者でも、自分に適した環境から離れることで無力になってしまうことを意味するようになったと言われています。

「陸に上がった河童」の例文

例文1:移動先の部署は居心地が悪く、陸に上がった河童のようで成果が出せない。
例文2:営業は彼の性格には合わず、陸に上がった河童のように物事がうまく進まないようだ。
例文3:いくら大企業でも陸に上がった河童のようなら辛くなるだけなので、会社選びは慎重であるべきだ。
例文4:Aさんは異動したとたん、仕事が合わずストレスで休職したらしい。まるで陸に上がった河童だね。
例文5:あれほどの敏腕マネージャーが販売職になったとたん陸に上がった河童で新入社員より売り上げが低いらしい。

「陸に上がった河童」をうまく用いる

「陸に上がった河童」は日常ではあまり使われないことわざです。ですが、使えると語彙の幅が広がるので論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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