「快刀乱麻を断つ」の意味と例文

「快刀乱麻を断つ」は日常あまり使うことのない慣用句です。具体的にどのようなシーンで使えばいいでしょう。ここでは「快刀乱麻を断つ」の意味と例文を紹介していきます。

「快刀乱麻を断つ」の読み方

読み方:かいとうらんまをたつ
「快刀乱麻を断つ」の「快刀」は「はやいかたな」ではなく「かいとう」と読みます。また「乱麻」は「あらあさ」ではなく「らんま」と読みます。「快刀乱麻を断つ」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「一刀両断」などがあります。

「快刀乱麻を断つ」の意味

意味:思い切って潔く物事を処理すること
「快刀乱麻を断つ」は、中国の歴史書である『北斉書』の中にある「文宣帝紀」という章に由来すると言われています。南北朝時代、北斉の国の基礎を作った高歓は、自分の子供達の判断力を試そうとからまった麻糸のかたまりを渡し解くように命じたところ、次男の高洋は刀で麻糸のかたまりを斬って解決をしたというエピソードがあります。ここから「快刀乱麻を断つ」は複雑で難しい問題を鮮やかに解決するという意味に使われるようになったと言います。子供のころからすでに頭角を現していた高洋ですが、結果的に北斉の初代皇帝である文宣帝になったと言われています。

「快刀乱麻を断つ」の例文

例文1:こんな複雑なジグソーパズルも彼にかかれば快刀乱麻を断つのごとく完成させられるよ。
例文2:どんなに考えてもわからなかったシステムエラーを彼は快刀乱麻を断つように数分で解決してしまった。
例文3:どんなミステリー事件であっても、名探偵の手にかかれば快刀乱麻を断つがごとく解決する。
例文4:部長は取引先にまで及んだクレームを快刀乱麻を断つようにスムーズに処理をした。
例文5:彼は東大の難問でも快刀乱麻を断つのように解決することができる。

「快刀乱麻を断つ」をうまく用いる

「快刀乱麻を断つ」は日常であまり聞くことのない慣用句です。ですが、知っていると語彙力アップがはかれる言葉でもあるので、論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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