「机上の空論」の意味と例文

「机上の空論」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「机上の空論」の意味と例文を紹介していきます。

「机上の空論」の読み方

読み方:きじょうのくうろん
「机上の空論」の「机上」は「つくえのうえ」ではなく「机上」と読みます。また「空論」は「そらろん」ではなく「くうろん」と読みます。「机上の空論」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「絵に描いた餅」「畳の上の水練」などがあります。

「机上の空論」の意味

意味:頭の中だけで想像しただけの実際には役に立たない理論や考え
「机上の空論」の「机上」は机の上の意味ですが、転じて、実際に行動に移さず、論じているだけという状況を表した比喩表現です。そのため、実際に場所が机の上とは限りません。「空論」とは「現実味のない想像だけの話」という意味から、転じて、役に立たない考えを表しています。「机上の空論」は、本来の議論が現実に即した行動を前提に行われるのに対して、中身のない無駄な議論という意味で使われたことが由来だと言われています。

「机上の空論」の例文

例文1:息子は理想的なことばかり言っているけれど、どれも非現実的なことばかりで机上の空論に過ぎない。
例文2:机上の空論ばかり押し付けられても、実際に行動できないので対処に困る。
例文3:机上の空論はいくら緻密に考えたとしても実際に試行錯誤していないものなので、企画としてやっていく上では必ず問題も出てくるものだ。
例文4:様々な理論はシミュレーションを通じて予想は立てているだろうが、それでも机上の空論なので、現実にうまくいくとは限らない。
例文5:そんな理想論を語られても、すべて机上の空論でうまくいかない。

「机上の空論」をうまく用いる

「机上の空論」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。

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