予約をおさえる 「抑える」「押さえる」正しい漢字はどっち?

「おさえる」は「抑える」「押さえる」と2つの漢字のある同音異義語です。これらの使われる場面は大きく違うため、論文・小論文では適切に使えるようしっかり内容を把握していきましょう。ここでは、「抑える」「押さえる」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「抑える」と「押さえる」の違い

抑える(おさえる)
意味:上がろうとする力を抑制すること。
「抑える」は「抑圧」「抑止」「抑制」などからわかるように、放っておくと適切な限度を超えて広がったり、上昇したりしてしまうものに対して勢いを止めることをいいます。また、「我慢する」「こらえる」という感情や抽象的なことを抑制する意味合いにも使えます。
押さえる(おさえる)
意味:(動き回るものを)捕らえる、つかむ、動きを止め確保すること。
「押さえる」は、「手で紙を押さえる」など物理的に物を押し当てて動かないようにすることです。また、「口を押える」など、出入り口に当てて覆うという意味もあります。

予約をおさえるは押さえるが正しい

「予約をおさえる」は、例えば新幹線の座席というターゲットを捕らえるという行為となるので「押さえる」が正解です。確保するというニュアンスでも「押さえる」はよく使われます。

「抑える」の例文

例文1:感染症の拡大を抑えるにはワクチンが有効だ。

「感染症の拡大をおさえる」は数量的な上昇を抑制するという意味から「抑える」を使います。

例文2:昨日は夜遅くまで残業をしていたため、今朝は眠気が抑えられない。

「眠気がおさえられない」はわき上がってくる眠気を抑制したいけどできないという意味から「抑える」を使います。

「押さえる」の例文

例文1:繁華街で犯人の身柄をとり押さえた。

「犯人の身柄をとりおさえた」は確保したという意味なので、ここでは「押さえる」を使います。

例文2:人気のPS5を売り切れる前に押さえた。

「押さえる」は確保するというニュアンスでもよく使われます。

論文・小論文で「抑える」と「押さえる」を使い分ける視点

「抑える」は制御・抑止する、「押さえる」は物理的におしとどめる・確保するなどの意味を持ちます。それぞれのイメージはかなり違うため、注意して使うようにしましょう。論文・小論文で使うときには、それぞれの漢字の表記にも注意が必要です。「抑える」の送り仮名は「える」ですが、「押さえる」の送り仮名は「さえる」なので、誤字扱いにならないように気を付けましょう。

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました