「いぎ」は「意義」「異議」「異義」などがありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと把握して実際に使えるようにしていきましょう。ここでは、「意義」「異議」「異義」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「意義」「異議」「異義」の違い
意義(いぎ)
意味:物事の価値。
「意義」は物事の価値や重要性を表すのに使います。特別な意味や理由、値打ちについて考える際に用いられます。
異議(いぎ)
意味:反対意見。
会議や議論において、一方の意見に抗する考えを述べるときに異議は使われます。法律用語としてもよく使われます。
異義(いぎ)
意味:違う意味。
「異義」の対義語は「同義」になります。
存在のいぎは意義が正しい
「存在のいぎ」は存在の価値のことなので、ここでは「意義」が正解です。
「意義」の例文
例文1:子供を立派な大人に育てることが私の人生の意義だと思っています。
「人生のいぎ」は人生の価値のことなので、ここでは「意義」を使います。
例文2:せっかくの長期休暇だから有意義に過ごしたい。
「有いぎ」は価値あることなので、ここでは「意義」を使います。
「異議」の例文
例文1:彼はいつも決まった意見に異議を唱える。
「いぎを唱える」は反対意見を唱えることなので、ここでは「異議」を使います。
例文2:この案に対して私は特に異議はありません。
「いぎはありません」は反対意見はないということなので、ここでは「異議」を使います。
「異義」の例文
例文1:同音異義語は同じ音で異なった意味を持つ語のことをいいます。
「同音いぎ語」は異なった意味の言葉なので、ここでは「異義」を使います。
論文・小論文で「意義」「異議」「異義」を使い分ける視点
「いぎ」は「意義」「異議」「異義」といくつもの漢字がありますが、意味はそれぞれ違います。「意義」は価値、「異議」は反対意見、「異義」は違う意味を表します。それぞれの意味に気をつけて使っていけるようにしましょう。