「おうしん」は「往診」「往信」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと意味を理解して使っていくようにしましょう。ここでは「往診」「往信」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「往診」と「往信」の違い
往診(おうしん)
意味:自宅に来て診療を行うこと。
「往診」は通院できない患者のために医師がその患者の自宅に出向いて診察を行うことを言います。
往信(おうしん)
意味:返信を希望する手紙。
「往信」の対義語は「返信」になります。往復はがきは往信用はがきと返信用はがきが一体となっていて、差出人が書く文面は往信用はがきにのみ記述します。
医師がおうしんに来たは往診が正しい
「医師がおうしんに来た」は自宅に来て診療を行うことなので、ここでは「往診」が正解です。
「往診」の例文
例文1:医師に往診を頼んだのは感染を広めてしまうことを恐れたからだ。
「医師におうしんを頼んだ」は医師に自宅に来て診療を頼むことなので、ここでは「往診」を使います。
例文2:病院に行けない状況だったのでかかりつけ医に往診してもらった。
「おうしんしてもらった」は自宅に来て診療を頼むことなので、ここでは「往診」を使います。
「往信」の例文
例文1:往信に対する返信が戻ってきた。
「おうしんに対する返信」はこちらから返事を求めて差し出す手紙に対する返信のことなので、ここでは「往信」を使います。
例文2:往復はがきは、往信、返信共に宛名を書くのを忘れないようにしましょう。
往復はがきは、往信、返信のはがきが一体化しているので「往信」を使います。
論文・小論文で「往診」と「往信」を使い分ける視点
「おうしん」は「往診」「往信」がありますが、意味は異なります。「往診」は自宅に診察に行くこと、「往信」は返信を求めた手紙を意味します。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解した上で使っていきましょう。