「足を向けて寝られない」の意味と例文

「足を向けて寝られない」は日常によく耳にする慣用句です。感謝の意味を込めて言うことが多い言葉ではありますが、実際にはどのように使えばいいでしょうか。ここでは「足を向けて寝られない」の意味や例文を紹介していきます。

「足を向けて寝られない」の読み方

読み方:あしをむけてねられない
「足を向けて寝られない」は「足」を使いますが、「脚」は使えません。「足を向けて寝られない」はこのままで慣用句になっています。

「足を向けて寝られない」の意味

意味:恩があってそれをいつも忘れないでいること
「足を向けて寝られない」は感謝の気持ちを表す慣用句です。相手に対して足を向ける、もしくは、足の裏を向けるということは、相手より上の立場に立つということから恩義のある人に対しては失礼な態度に当たります。そこから、恩義のある人には「足を向けて寝られない」という言葉が使われるようになったようですが、一方で「足を向けて寝られない」とはいえ、恩義に報いるということはしないところから、消極的な感謝の気持ちというニュアンスも含まれます。

「足を向けて寝られない」の例文

例文1:大学まで行かせてもらってもう両親には足を向けて寝られません。
例文2:先輩には色々と世話になってしまってこれからは足を向けて寝られないだろう。
例文3:私には足を向けて寝られないと思えるような恩人がいっぱいいます。
例文4:遺業をなしたご先祖様には恐れ多くて足を向けて寝られない。
例文5:足を向けて寝られないと思うほど、あの人のことを尊く感じる。

「足を向けて寝られない」をうまく用いる

「足を向けて寝られない」は感謝の気持ちを表す言葉としてよく使われます。そのため、論文・小論文でも感謝の気持ちを表す場面でないところで使うのは誤用になるので気を付けましょう。