「息を呑む」の意味 「息を呑むほど」「息を呑んだ」例文

「息を呑む」はテレビなどのナレーションでよく使われる慣用句です。具体的にはどんなシーンで使われるのでしょうか。ここでは「息を呑む」の意味や「息を呑むほど」「息を呑んだ」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「息を呑む」の読み方

読み方:いきをのむ
「息を呑む」は比喩表現です。そのため「息を呑む」の「呑む」は液体を体内に入れる「飲む」ではなく個体を体内に入れる「呑む」を使います。しかし、「呑む」は常用外漢字でもあるため、「息をのむ」と表記することもあります。バリエーションとしては「息を呑んだ」などのほか、比喩表現のため、「息を呑むほど」などの言い回しで使われることも多くあります。ただ、「息を呑む」の形でひとつの慣用句になっているため、「息を呑みこむ」は誤用になるので気を付けましょう。似たような慣用句に「声を呑む」がありますが、これは驚きや緊張で声を出せずに黙ることや出そうになった声を堪えることを意味するので、混同しないように気を付けましょう。

「息を呑む」の意味

意味:驚いたり恐れたりして一瞬息を止めること
「息を呑む」は人が驚いた時に、一瞬無意識に息をハッと止める動作が由来だと言われています。本来は吐き出すはずの息を止めることを「呑む」を表現しているといわれています。

「息を呑む」の例文

例文1:湖畔から見えた山の景色の余りの美しさに思わず息を呑む。
例文2:ジェームズ・キャメロン監督の『エイリアン2』は思わず息を呑むスリリングな展開の映画だ。

「息を呑むほど」の例文

例文1:息を呑むほどの美しさに思わず見惚れてしまった。
例文2:彼女のウエディングドレス姿は息を呑むほど素敵だった。

「息を呑んだ」の例文

例文1:コンサートでの彼女の歌声の迫力に思わず息を呑んだ。
例文2:目に飛び込んできた凄惨な光景に人々は思わず息を呑んだ。

「息を呑む」をうまく用いる

「息を呑む」は日常的によく使われる慣用句です。「息を呑むほどの美しさ」や「思わず息を呑んだ」などの言い回しはよく聞きますよね。状況を説明するときに使いやすい言葉でもありますので、論文・小論文でもうまく使っていきましょう。