「胸を借りる」の意味 「胸を貸す」などの例文

「胸を借りる」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「胸を借りる」の意味や「胸を貸す」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「胸を借りる」の読み方

読み方:むねをかりる

「胸を貸す」の読み方

読み方:むねをかす
「胸を借りる」「胸を貸す」の「胸」は「きょう」ではなく「むね」と読みます。また「胸を借りる」と「胸を貸す」は対義語の関係になります。

「胸を借りる」の意味

意味:実力のある者に下の者が練習の相手をしてもらうこと、または、助言・助力をもらうこと

「胸を貸す」の意味

意味:実力の上の者が下の者の練習の相手をすること、または、助言・助力をすること
「胸を借りる」はもともと下位の相撲力士が上位の相撲力士にぶつかり稽古の相手をしてもらうことに由来すると言われています。ぶつかり稽古で相手をしてもらうことで、下位の力士は大きく成長することができたと言われています。逆に相手をする方は「胸を貸す」と言いました。それが徐々に相撲以外の事にも使われるようになり、自分よりも優れている人に練習の相手をしてもらうこと全般に使われるようになったと言われています。

「胸を借りる」の例文

例文1:上司の胸を借りてでも成功させたいと思っている。
例文2:先輩から声をかけてくれたので、安心して胸を借りることができた。
例文3:今回の試合は実力差がありすぎて勝てそうにないが、胸を借りるつもりで挑みたいと思う。

「胸を貸す」の例文

例文1:息子が稽古の相手をしてほしいというなら、喜んで胸を貸すつもりだよ。
例文2:先輩に胸を貸してもらったので、実戦さながらの練習ができた。
例文3:誰も練習相手がいないなら、いつでも胸を貸すよ。

「胸を借りる」をうまく用いる

「胸を借りる」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。