「矛盾」の意味と例文

「矛盾」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「矛盾」の意味と例文を紹介していきます。

「矛盾」の読み方

読み方:むじゅん
「矛盾」の「矛」は「ほこ」ではなく「む」と読みます。また「盾」は「たて」ではなく「じゅん」と読みます。「矛盾」はこの形で故事成語になっているため、その他のバリエーションはありません。

「矛盾」の意味

意味:つじつまが合わないこと
「矛盾」は中国戦国時代の『韓非子』の中の「矛盾」の物語が由来だと言われています。そのストーリーは、楚の国に矛と盾を売る人がいて、まずは売り物の盾を誉めてこの盾はとても堅いのでどんな矛でも貫くことができないと言い、次に売り物の矛も褒めて、この矛は鋭いのでどんな楯も貫けないものはないと言いました。それを聞いていた人が、その矛でその盾を突いたらどうなるのかと聞いたところ、その人は答えられなかったという話です。ここからつじつまが合わないことを「矛盾」というようになったと言われています。

「矛盾」の例文

例文1:忙しいと言いながら飲み会に行くなんて矛盾しているよ。
例文2:世の中は矛盾だらけなのでまともに取り合ってはいけない。
例文3:ゆっくりやっていいと言ったのに後で仕事が遅いというなんて矛盾している。
例文4:この論文の論は前後で矛盾している。
例文5:矛盾した考えだと物事はなかなか成功しない。

「矛盾」をうまく用いる

「矛盾」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。