「糠に釘」の意味 「暖簾に腕押し」「豆腐にかすがい」などの例文

「糠に釘」は日常でもよく使われることわざです。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「糠に釘」の意味や「暖簾に腕押し」「豆腐にかすがい」などバリエーションでの例文について見ていきます。

「糠に釘」の読み方

読み方:ぬかにくぎ

「暖簾に腕押し」の読み方

読み方:のれんにうでおし

「豆腐にかすがい」の読み方

読み方:とうふにかすがい
「糠に釘」の「糠」は「ぬか」、「釘」は「くぎ」と読みます。「暖簾に腕押し」の「暖簾」は「のれん」と読みます。また「腕押し」の「おし」は「推し」ではなく「押し」の漢字を使います。「豆腐にかすがい」の「かすがい」は漢字で「鎹」と書いても構いません。「糠に釘」「暖簾に腕押し」「豆腐にかすがい」はこの形でことわざになっているため、その他のバリエーションはありません。

「糠に釘」「暖簾に腕押し」「豆腐にかすがい」の意味

意味:効き目や手ごたえがないこと
「糠に釘」は糠に釘を打ち込んでもすぐに抜けて留まっていない、「暖簾に腕押し」の「腕押し」は腕相撲のことで、 暖簾と腕相撲をしても手ごたえがない「暖簾に腕押し」は暖簾に腕押ししても手ごたえがない、「豆腐にかすがい」の「かすがい」は材木と材木を繋ぎ止めるコの字型の金具のことで、豆腐のような柔らかいものにかすがいを打ち込んでも効き目がないことから、効き目がない、手ごたえがないという意味で使われます。「糠に釘」は『上方いろはかるた』の一つとして掲載されてから、広く使われるようになったと言われています。

「糠に釘」の例文

例文1:火事の現場でペットボトルの水をかけても糠の釘でこれぐらいじゃ火は消せないよ。
例文2:禁煙する気がない彼にたばこの害について言っても糠に釘だよ。

「暖簾に腕押し」の例文

例文1:新しい企画を提案したけれど、暖簾に腕押しでまったく取り合ってもらえなかった。
例文2:借金が積み重なったのでバイトをして返済にあてようと思ったけど、すでに借金が膨らんでしまって暖簾に腕押しで利子分にもならない。

「豆腐にかすがい」の例文

例文1:不当解雇だと抗議したけれど、豆腐にかすがいでまったく取り合ってもらえなかった。
例文2:耐震構造になっていないから、柱を1本増やしても豆腐にかすがいで地震が来たら倒れてしまうんじゃないかな。

「糠に釘」をうまく用いる

「糠に釘」は日常でよく使われることわざです。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。