「大同小異」の意味と例文

「大同小異」は日常でたまに耳にする四字熟語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「大同小異」の意味と例文を紹介していきます。

「大同小異」の読み方

読み方:だいどうしょうい
「大同小異」の「大同」は「たいどう」ではなく「だいどう」と読みます。また「小異」は「こい」ではなく「しょうい」と読みます。「大同小異」はこの形で四字熟語になっているため、その他のバリエーションはありません。類語は「五十歩百歩」「どんぐりの背比べ」などがあります。

「大同小異」の意味

意味: 大差がないこと
「大同小異」は戦国時代に道教の始祖荘周の書いた思想書『荘子』の第3部『雑編』の最後の項目『天下』にある一節「大同而与小同異、此之謂小同異。万物畢同畢異、此之謂大同異」が由来になっていると言われています。これは、「世の中には大枠で同じだが小さな点で異なっているものがあり、これを小同異という。一方、普遍的に同じだが、個別として異なるものがあり、これを大同異という」という意味になります。ここから、「大同小異」という言葉がうまれ、大差がないという意味になったと言われています。

「大同小異」の例文

例文1:アイデアを募集したが大同小異でどれも目新しさがなかった。
例文2:冷蔵庫を買おうと思ったが、性能が大同小異でこれがいいと思えるものはなかった。
例文3:彼は新しい髪型を気にしているが、大同小異で前とそれほど違いもない。
例文4:彼は自分の論文に自信があるようだが、専門家から言わせれば大同小異でよくある一つに過ぎないらしい。
例文5:どのメニューも値段は大同小異なので、特にこだわりもなければ何を買ってきてもいいよ。

「大同小異」をうまく用いる

「大同小異」は日常でたまに耳にする四字熟語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。