「血も涙もない」の意味と例文

「血も涙もない」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「血も涙もない」の意味と例文を紹介していきます。

「血も涙もない」の読み方

読み方:ちもなみだもない
「血も涙もない」の「血」は「けつ」ではなく「ち」と読みます。また「涙」は「るい」ではなく「なみだ」と読みます。「血も涙もない」はこの形で慣用句になっているため、その他のバリエーションはありません。

「血も涙もない」の意味

意味:人間味がなく冷酷な態度のこと
「血も涙もない」の「血」と「涙」は無生物にはないけれど、人間には備わっているもので、無生物と生物を分けるものでもあります。「血」と「涙」は思いやりや優しさの感情のことを表します。そこで、人間らしい思いやりや優しさを持たない冷酷な人を、無生物と同じような存在だと考え、「血も涙もない」と表現するようになったと言われています。

「血も涙もない」の例文

例文1:彼の上司は血も涙もない人なので、平気で部下を捨て駒のように扱う。
例文2:困った人を見捨てるなんて、血も涙もないようなことはできない。
例文3:息子には血も涙もないような子には育ってほしくない。
例文4:歴史的に血も涙もないような事件は数え切れないぐらいある。
例文5:弱った家族を見捨てるなんて、血も涙もない行為だ。

「血も涙もない」をうまく用いる

「血も涙もない」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。