「油を売る」の意味と例文

「油を売る」は日常でよく使われる慣用句です。それでは、どんな感じで使っていけばいいのでしょう。ここでは「油を売る」の意味と例文を紹介していきます。

「油を売る」の読み方

読み方:あぶらをうる
「油を売る」は「脂」ではなく「油」を使います。

「油を売る」の意味

意味:仕事の途中に無駄なことをして時間をつぶすこと
「油を売る」は江戸時代の髪の油を売る商人の話に由来します。証人は客の桝に油を垂らしている間、お客である女性を相手に長々と世間話をしていたところから、無駄話をするなどして仕事を怠けることを「油を売る」と言うようになったと言われています。ちなみに「油売り」は怠け者の意味を持つ言葉でもあります。その背景には暑い日中には油が気温で膨張するため、日中に油を売った方が朝や夜に売るよりもコストが抑えられるということで、日中にしか仕事をしなかったと言われています。慣用句の「油を売る」はそんなところからも来ていると考えられています。「油を売る」はこの形でひとつの慣用句となっている言葉で、バリエーションがない慣用句でもあります。また、「油を売る」という行為は一時的な行為であり、長年にわたってぶらぶらと無駄なことをして時間をつぶすことには使えません。

「油を売る」の例文

例文1:こんなところで油を売っていないで早く仕事に戻りなさい。
例文2:彼は外回りの最中にどこで油を売っていたのか語ろうとはしなかった。
例文3:だらだらと油を売っているうちにお昼休みが終わってしまった。
例文4:妻はいつも夕飯の買い物に行くと、ついでにどこかで油を売っているようでなかなか帰って来ない。
例文5:油を売ってばかりでなかなか勉強に取り掛かろうとしないのは悪い癖だ。

「油を売る」をうまく用いる

「油を売る」は日常でよく使われる慣用句です。使い方を間違えると慣用句としてはとらえられないため、論文・小論文でも気を付けて使うようにしましょう。「油を売る」は本当に油を売買する時にも使うことができるので、慣用句として使う時には文脈に気を付けて書くようにしましょう。また「油売り」などと書くとその商売をする人を指すことになってしまい、慣用句ではなくなるので注意が必要です。

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