「背に腹は代えられない」の意味 「背に腹は代えられぬ」「背に腹は代えられず」などの例文

「背に腹は代えられない」は日常でもよく使われる慣用句です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「背に腹は代えられない」の意味や「背に腹は代えられぬ」「背に腹は代えられず」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「背に腹は代えられない」の読み方

読み方:せにはらはかえられない
「背に腹は代えられない」の「背」は「せ」と読みます。また「腹」は「ふく」ではなく「はら」と読みます。「代えられない」は「変えられない」ではなく、「代えられない」の漢字を使います。「背に腹は代えられない」は「背に腹は代えられぬ」「背に腹は代えられず」などのバリエーションがあります。

「背に腹は代えられない」の意味

意味:大きなことをするためには小さなことは犠牲にしてもいいということ
「背に腹は代えられない」は昔の戦いに由来していると言われています。昔は剣を使った戦いのため、大事な臓器などが集中する腹を守る必要がありました。腹の方が背中に比べて守るべき優先順位が高いため、腹を切られるぐらいなら背中を切られたほうがいい、背中には代えが効かないほど腹は重要だというところから、「背に腹は代えられない」は大きなことをするためには小さなことは犠牲にしてもいいという意味になったと言われています。

「背に腹は代えられない」の例文

例文1:今月はピンチで背に腹は代えられないから教科書を買うお金は食費に消えた。
例文2:希望の職種ではなかったが、背に腹は代えられないので、仕方がなくそこで働くことにした。

「背に腹は代えられぬ」の例文

例文1:空腹に耐え切れず、背に腹は代えられぬでサラ金にお金を借りてしまった。
例文2:子供が病気になったので、背に腹は代えられぬで恥を忍んでみんなにお金を貸してもらった。

「背に腹は代えられず」の例文

例文1:留年しそうだったので背に腹は代えられず、先輩面していた後輩に頼み込んでノートを貸してもらった。
例文2:大事な思い出の品だったが、背に腹は代えられず、お金を工面するためメルカリで売った。

「背に腹は代えられない」をうまく用いる

「背に腹は代えられない」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。