「故郷へ錦を飾る」の意味 「錦を着て故郷に帰る」「故郷に錦を飾った」などの例文

「故郷へ錦を飾る」は日常でもよく使われる故事成語です。具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「故郷へ錦を飾る」の意味や「錦を着て故郷に帰る」「故郷に錦を飾った」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「故郷へ錦を飾る」の読み方

読み方:こきょうににしきをかざる

「錦を着て故郷に帰る」の読み方

読み方:にしきをきてこきょうにかえる
「故郷へ錦を飾る」「錦を着て故郷に帰る」の「故郷」は「ふるさと」ではなく「こきょう」と読みます。また「錦」は「きん」ではなく「にしき」と読みます。「故郷へ錦を飾る」は「錦を着て故郷に帰る」「故郷に錦を飾った」などのバリエーションがあります。

「故郷へ錦を飾る」の意味

意味:故郷を離れていた人が出世し、有名になって故郷に戻ること
「故郷に錦を飾る」「錦を着て故郷に帰る」は中国の歴史書の『梁書・劉之遴伝』の「高祖謂いて曰く、卿の母は、年徳並らびに高し。故に卿をして錦を衣て郷に還り、栄養の理を尽くさしめんと。」という言葉に由来すると言われています。優れた才能を持つ劉之遴に対して「武帝が、貴方の母親は年も徳も高い。そのため、貴方は錦の着物を着せて故郷に帰り、母親に栄養のある食事をすすめて功を孝を尽くしてほしい」と言ったところから、故郷を離れていた人が出世し、有名になって故郷に戻ることを「故郷に錦を飾る」というようになったと言われています。

「故郷へ錦を飾る」の例文

例文1:彼は若くして都会に行ったが、いつか故郷に錦を飾ると言っていたので今回戻ってくると聞いて楽しみだ。
例文2:賞をもらえば故郷に錦を飾ることができると思っています。

「錦を着て故郷に帰る」の例文

例文1:いつか錦を着て故郷に帰ると思って日々都会で頑張っている。
例文2:錦を着て故郷に帰ると地元を飛び出したのはいつの事だっただろうか。

「故郷に錦を飾った」の例文

例文1:彼はオリンピックで金メダルを取ったので、故郷に錦を飾ったと言えるだろう。
例文2:金メダリストは凱旋パレードをして故郷に錦を飾った。

「故郷へ錦を飾る」をうまく用いる

「故郷へ錦を飾る」は日常でよく使われる故事成語です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。