「けりを付ける」の意味 「けりを付けない」「けりが付かない」などの例文

「けりを付ける」は日常でもよく使われる慣用句です。それでは、具体的にどのように使えばいいでしょう。ここでは「けりを付ける」の意味や「けりを付けない」「けりが付かない」などバリエーションでの例文を紹介していきます。

「けりを付ける」の読み方

読み方:けりをつける
「けりを付ける」の「けり」は「蹴り」のことではありません。「けりを付ける」は「けりを付けない」「けりが付かない」などのバリエーションがあります。類語は「片を付ける」「方を付ける」などがあります。

「けりを付ける」の意味

意味:決着をつけて物事を終わりにすること
「けりを付ける」の由来は2つあると言われています。1つは古文の言い回しが由来だと言われています。古文の言い回しには助動詞「~けり」は過去を表す「~だった」という意味や、感動を表す「~だなあ」という意味になり、文末につけて終わることが多いところから由来しているという説です。もう1つは語り物に由来すると言われています。語り物とは平家物語に節をつけて琵琶とともに語る平曲が有名ですが、このように楽器とともに語る語り物は「そもそも」でスタートして「けり」で語り終える形式のため、そこから「けりを付ける」は結末を迎えることができたという意味になり、それが転じて決着を付けたり結論を出したりする意味で使われるようになったと言われています。そのため、「蹴り」という漢字を使うのは間違いです。

「けりを付ける」の例文

例文1:この事件にけりを付けるのは時間がかかりそうだ。
例文2:勝負のけりを付けるためにもこの試合に負けるわけにはいかない。

「けりを付けない」の例文

例文1:難しい仕事だけどけりを付けないと次には進まない。
例文2:この問題はけりを付けないとならないので何かいいアイデアを提案してください。

「けりが付く」の例文

例文1:借金問題にこのままけりが付かないと彼女との結婚は無理だろう。
例文2:長年のライバルだったけど、ようやくこの勝負にもけりが付いた。

「けりを付ける」をうまく用いる

「けりを付ける」は日常でよく使われる慣用句です。論文・小論文でも正しく理解してきちんと使えるようにしておきましょう。