「悪事千里を走る」の意味 「悪事千里を行く」などの例文

故事成語で「悪事千里を走る」は文中でどのように使えばいいでしょう。ここでは「悪事千里を走る」の意味や「悪事千里を行く」などバリエーションとしての例文を紹介していきます。

「悪事千里を走る」の読み方

読み方:あくじせんりをはしる

「悪事千里を行く」の読み方

読み方:あくじせんりをいく
「悪事千里を走る」の「悪事」は「あくじ」、「千里」は「せんり」と読みます。「悪事千里を走る」は「悪事千里を行く」などのバリエーションがあります。

「悪事千里を走る」の意味

意味:悪いことはすぐ世間に知られてしまうということ
「悪事千里を走る」は「悪事千里を行く」とも言います。中国の宋の時代、孫光憲の『北夢琑言』の中に記されている「好事不出門、悪事行千里。」という言葉が由来になっています。これは、良い行いはなかなか知れ渡らないものだが、悪い行いはすぐに千里を超えて知れ渡るものだということを意味します。「悪事千里を走る」は悪事はすぐ知れ渡るということで、悪事はすぐ広がって、例えばオレオレ詐欺のように全国的に同じような詐欺が横行するようになるという意味ではありません。

「悪事千里を走る」の例文

例文1:隠れて借金をしていたけれど、悪事千里を走るというからか、なぜかすぐばれてしまったよ。
例文2:有名芸能人のDV事件など当人同士しかわからないものなのになぜかみんな知っているから、悪事千里を走るで広まるものなのかもしれないね。
例文3:悪事千里を走ると言うから、カンニングをするとすぐに学校中に広まるよ。

「悪事千里を行く」の例文

例文1:芸能人の大麻所持問題はすぐ拡散されるけれど、これこそまさに悪事千里を行くだね。
例文2:悪事千里を行くで、きっと私が今日失敗したことも明日には会社中に知れ渡っているんだろうなあ。
例文3:こっそりと不倫していたはずが、悪事千里を行くで実はみんなとっくに知っていたらしい。

「悪事千里を走る」をうまく用いる

「悪事千里を走る」は相手に注意をするときなどによく使われる故事成語です。上手に使えると文章が豊かになるので、論文・小論文では積極的に使えるようにしておきましょう。