正しいという意味の「せいかく」は「正確」「正格」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味に気を付けて使えるようにしておきましょう。ここでは「正確」「正格」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「正確」と「正格」の違い
正確(せいかく)
意味:正しくて確実なこと。
正格(せいかく)
意味:正しい規則。
「正格」はその他に決まった規則にきちんと合っていることを意味します。漢文の規則や日本語の動詞の活用形などの規則として使われています。
せいかくを期するは正確が正しい
「せいかくを期する」は正しくて確実であることに十分注意するという意味なので、ここでは「正確」が正解です。
「正確」の例文
例文1:彼の計算はいつも正確だ。
「計算がせいかくだ」は計算が正しくて確実であるということなので、ここでは「正確」を使います。
例文2:電波時計は常に正確に時を刻む。
「せいかくに時を刻む」は正しくて確実に時を刻むということなので、ここでは「正確」を使います。
「正格」の例文
例文1:日本語の文法は変格活用の対になるものが正格活用です。
「せいかく活用」は正しい規則で活用することなので、ここでは「正格」を使います。
例文2:子供たちの英会話は文法が正しくないなど正格でないことはわかっているが、それでも楽しく英会話を身に着けることが求められている。
「せいかくでない」は正しい規則ではないということなので、ここでは「正格」を使います。
論文・小論文で「正確」と「正格」を使い分ける視点
正しいという意味の「せいかく」は「正確」「正格」がありますが、それぞれの意味は異なります。「正確」は正しくて正確なこと、「正格」は正しい規則のことです。論文・小論文ではそれぞれの漢字とともに意味を覚えておきましょう。