「がいけん」は「外見」「概見」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文では意味を理解してきちんと使えるようにしましょう。ここでは「外見」「概見」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「外見」と「概見」の違い
外見(がいけん)
意味:うわべ。
「外見」は外側から見た様子や外観のことの他に、他人に見せることや他人に見られることも意味します。
概見(がいけん)
意味:ざっと見ること。
「概観」はざっと見て大体の様子を知ることを言います。
がいけん図は概見図が正しい
「がいけん図」はざっと見て大体の様子を知ることができる図のことなので、ここでは「概見」が正解です。
「外見」の例文
例文1:外見ばかり気にしていても中身が伴わなければだめだろう。
「がいけんばかり」はうわべばかりということなので、ここでは「外見」を使います。
例文2:外見をつくろってもしゃべるとその人となりはすぐわかってしまう。
「がいけんをつくろう」は他人に見せることなので、ここでは「外見」を使います。
「概見」の例文
例文1:概見図を見ることでおおよその事柄を理解することができた。
「がいけん図」はざっと見て大体の様子を知ることができる図のことなので、ここでは「概見」を使います。
例文2:大まかな記録が概見表に記されている。
「がいけん表」はざっと見て大体の様子を知ることができる表のことなので、ここでは「概見」を使います。
論文・小論文で「外見」と「概見」を使い分ける視点
「がいけん」は「外見」「概見」がありますが、意味は異なります。「外見」はうわべ、「概見」はおおよそという意味です。論文・小論文では違いに気を付けて使えるようにしておきましょう。