「うける」は「受ける」「請ける」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではきちんと意味を理解して使えるようにしましょう。ここでは「受ける」「請ける」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「受ける」と「請ける」の違い
受ける(うける)
意味:うけとる、うけとめる、こうむる、もらう。
「受ける」は広く様々な意味で使われます。対義語は「授ける」になります。
請ける(うける)
意味:注文などに対応する。
「請ける」は仕事などを引き受けるという限定的な意味に使われます。「請ける」は対価が発生するときに使えます。
仕事をうけるは請けるが正しい
「仕事をうける」は仕事をうけおうことなので、ここでは「請ける」が正解です。
「受ける」の例文
例文1:緊急事態宣言で休業になったため、経営的にも大きな被害を受けた。
「被害をうける」は被害をこうむるということなので、ここでは「受ける」を使います。
例文2:お中元の品を受けたのでさっそくお礼の手紙を書く。
「お中元の品をうけた」はもらうことなので、ここでは「受ける」を使います。
「請ける」の例文
例文1:人手不足なので、大量の注文は請けられません。
「注文はうけられない」は注文に対応できないということなので、ここでは「請ける」を使います。
例文2:仕事として請けているため賃金が発生します。
「仕事としてうける」は仕事として注文に対応しているということなので、ここでは「請ける」を使います。
論文・小論文で「受ける」と「請ける」を使い分ける視点
「うける」は「受ける」「請ける」がありますが、それぞれの意味はことなります。「受ける」は広く様々なものに使えますが、「請ける」は仕事の時だけに使えます。論文・小論文では使い間違えないようにしてきちんと使い分けられるようにしておきましょう。