いしょうを凝らす 「意匠」「異称」正しい漢字はどっち?

「いしょう」は「意匠」「異称」の2種類がありますが、それぞれの意味には違いがあります。論文・小論文ではそれぞれの意味に気を付けて文中で使っていきましょう。ここでは「意匠」「異称」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「意匠」と「異称」の違い

意匠(いしょう)
意味:趣向・デザイン。
「意匠」は物品の形状、模様・色彩またはこれらの結合で、視覚を通じて美感を起こさせるものを言います。そして、意匠権は、第三者の勝手な使用から自動車・家電製品・家具・ジュエリーなどで創作した形状や模様・デザインが守られる権利のことです。
異称(いしょう)
意味:別の呼び名。別名。

いしょうを凝らすは意匠が正しい

「いしょうを凝らす」はデザインを凝らすということなので、ここでは「意匠」が正解です。

「意匠」の例文

例文1:もし自分の商品を勝手に使われたくないと思ったら、意匠権を守ってくれる意匠登録をしたらいい。

「いしょう権」はデザインを守るため権利なので、ここでは「意匠」を使います。

例文2:オリジナリティあふれる意匠を考案したので高い評価を得られた。

「いしょうを考案」はデザインを考察したことなので、ここでは「意匠」を使います。

「異称」の例文

例文1:はたちは20歳の異称です。
「はたちは20歳のいしょう」は、はたちは20歳の別名のことなので、ここでは「異称」を使います。
例文2:平安時代後期、平安京右京の異称として、西京または西ノ京が用いられたそうだ。

「平安京右京のいしょう」は平安京右京の別名のことなので、ここでは「異称」を使います。

論文・小論文で「意匠」と「異称」を使い分ける視点

「いしょう」は「意匠」「異称」がありますが、それぞれの意味は異なります。「意匠」は趣向・デザイン、「異称」は別名を意味します。論文・小論文ではそれぞれきちんと文中で使えるようにしていきましょう。

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