「かんか」は「感化」「看過」がありますが、意味はそれぞれ異なります。論文・小論文ではきちんと理解して使えるようにしましょう。ここでは「感化」「看過」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「感化」と「看過」の違い
感化(かんか)
意味:ある事柄に心が動かされること。ある物事の影響を受けて考えが変わること。
「感化」は「感化される」や「感化する」というように使われ、人に影響を与えて心を動かすことなどにも使われます。
看過(かんか)
意味:見過ごすこと。
「看過」は問題が発生しているのをわかっていて、そのまま放置するというネガティブな意味で使われます。
かんかできない問題は看過が正しい
「かんかできない問題」は見過ごすことができない問題のことなので、ここでは「看過」が正解です。
「感化」の例文
例文1:韓国アーティストに感化されて、韓国語を習うことになった。
「韓国アーティストにかんかされる」は韓国アーティストに影響を受けて考えが変わることなので、ここでは「感化」を使います。
例文2:息子は感化されやすいので、悪い仲間と一緒にいると非行に走るのではないかと心配している。
「息子はかんかされやすい」は息子は影響を受けて考えが変わりやすいということなので、ここでは「感化」を使います。
「看過」の例文
例文1:彼は寝坊ばかりして、いくら言っても直らないので看過されている。
「いくら言っても直らないのでかんかされている」はいくら言っても直らないので見過ごされているという意味なので、ここでは「看過」を使います。
例文2:これだけの損失が出てしまったら看過できない。
「損失が出てしまったらかんかできない」は損失が出てしまったので見過ごせないという意味なので、ここでは「看過」を使います。
論文・小論文で「感化」と「看過」を使い分ける視点
「かんか」は「感化」「看過」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文では「感化」は影響を受けて考えを変えること、「看過」は見過ごすことと覚えておきましょう。