きゅうかん期を設けて連作障害を防ぐ 「休刊」「休閑」「休館」正しい漢字はどれ?

休むことを意味する「きゅうかん」は「休刊」「休閑」「休館」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの言葉に注目しながらきちんと使えるようにしておきましょう。ここでは、「休刊」「休閑」「休館」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「休刊」「休閑」「休館」の違い

休刊(きゅうかん)
意味:新聞・雑誌などの定期刊行物が発行を休むこと。
休閑(きゅうかん)
意味:休耕。
「休閑」は、土地を肥やすため一定期間耕作をやめること。
休館(きゅうかん)
意味:図書館・博物館・映画館など館とつくところが業務や営業を休むこと。

きゅうかん期を設けて連作障害を防ぐは休閑が正しい

「きゅうかん期を設けて連作障害を防ぐ」は田畑の植え付けを一定期間休ませて、連作することで起こる害を防ぐという意味なので、ここでは「休閑」が正解です。

「休刊」の例文

例文1:この雑誌は今月でいったん休刊します。

「今月できゅうかん」は今月で新聞・雑誌など定期刊行物が発行を休むことなので、ここでは「休刊」を使います。

例文2:お正月など休日が続くと新聞も一時休刊する時がある。

「一時きゅうかん」は一時的に新聞・雑誌など定期刊行物が発行を休むことなので、ここでは「休刊」を使います。

「休閑」の例文

例文1:休閑地に新たに作物の苗を植える。

「きゅうかん地」は休耕している土地のことなので、ここでは「休閑」を使います。

例文2:作物は休閑しながら作っていくので、畑があるからといってすべてが稼働しているわけではない。

「きゅうかんしながら作る」は休耕しながら作るということなので、ここでは「休閑」を使います。

「休館」の例文

例文1:図書館はお正月中は休館です。

「図書館はきゅうかん」は図書館の業務や営業を休むことなので、ここでは「休館」を使います。

例文2:児童館は毎週月曜日が休館日となります。

「きゅうかん日」は館が業務や営業を休む日のことなので、ここでは「休館」を使います。

論文・小論文で「休刊」「休閑」「休館」を使い分ける視点

休むことを表す「きゅうかん」は「休刊」「休閑」「休館」がありますが、それぞれの意味は異なります。「休刊」は刊行を休むこと、「休閑」土地を休ませること、「休館」は館を休むことを意味します。論文・小論文では漢字の違いに気を付けて覚えておきましょう。

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