さいりょう権の大きい仕事 「最良」「裁量」正しい漢字はどっち?

「さいりょう」は「最良」「裁量」がありますが、意味は全く異なります。論文・小論文ではきちんとそれぞれの意味を理解して使えるようにしておきましょう。ここでは「最良」「裁量」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「最良」と「裁量」の違い

最良(さいりょう)
意味:質・価値が最もすぐれていること。
裁量(さいりょう)
意味:その人の考えをもとに判断して処理すること。

さいりょう権の大きい仕事は裁量が正しい

「さいりょう権の大きい仕事」はその人の考えをもとに判断して処理する権限が大きい仕事のことを言うので、ここでは「裁量」が正解です。

「最良」の例文

例文1:子供にとってさいりょうの中学を選びたいと思う。

「さいりょうの学校」はその子にとって質・価値が最もすぐれている中学を指すので、ここでは「最良」を使います。

例文2:色々と悩んだが、結果的に最良の選択だったと言えるだろう。

「さいりょうの選択」は質・価値が最もすぐれている選択を指すので、ここでは「最良」を使います

「裁量」の例文

例文1:バイトリーダーになったので、店長から君の裁量でアルバイトのシフトを決めていいと言われた。

「君のさいりょう」は君の考えをもとに判断して処理することをいうので、ここでは「裁量」を使います。

例文2:私は自営業だから自分の裁量で休日を決められるので、あなたの都合のいい日を選んでもらっていいですよ。

「自分のさいりょう」は自分の考えをもとに判断して処理することをいうので、ここでは「裁量」を使います。

論文・小論文で「最良」と「裁量」を使い分ける視点

「さいりょう」は「最良」「裁量」があります。「最良」は最も優れていること、「裁量」は自分の権限で処理することを意味します。論文・小論文でもきちんと理解して使えるようにしておきましょう。