「けいき」は「契機」「景気」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文ではそれぞれの意味を理解した上で使えるようにしておきましょう。ここでは「契機」「景気」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「契機」と「景気」の違い
契機(けいき)
意味:きっかけ。動機。
「契機」は変化・発展を起こす要素・原因のことを言います。
景気(けいき)
意味:売買・取引などに表れた経済活動の情況。
「景気」はそれだけで好景気を表すこともあります。「景気づけ」など威勢を表すこともあります。
円高をけいきに輸出が減ったは景気が正しい
「円高をけいきに輸出が減った」は円高をきっかけに輸出が減ったというので、ここでは「契機」が正解です。
「契機」の例文
例文1:コロナ禍を契機に会社の体制を整えなおす。
「コロナ禍をけいきに」はコロナ禍をきっかけにということなので、ここでは「契機」を使います。
例文2:リモートワークを契機に住環境を見直す。
「リモートワークをけいきに」はリモートワークをきっかけにということなので、ここでは「契機」を使います。
「景気」の例文
例文1:人流が抑えられているため企業の経済状況は悪いはずだが、世の中は空前の株高で好景気となっている。
「好けいき」は売買・取引などに表れた経済活動の情況が良いことなので、ここでは「景気」を使います。
例文2:景気づけにお酒でも飲んでいって下さい。
「けいきづけ」は威勢をつけるということなので、ここでは「景気」を使います。
論文・小論文で「契機」と「景気」を使い分ける視点
「けいき」は「契機」「景気」がありますが、論文・小論文で書く時は気を付けて使うようにしましょう。「契機」はきっかけ、「景気」は経済状況です。それぞれの意味を理解しておきましょう。