「たんきゅう」は「探求」「探究」がありますが、それぞれの意味は区別があります。論文・小論文ではそれぞれの意味をきちんと把握して実際に使えるようにしていきましょう。ここでは「探求」「探究」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「探求」と「探究」の違い
探求(たんきゅう)
意味:探し求める。
「探求」はある物事を得ようと探し求めるという意味の他に、どこにあるのかわからないものを入手しようとする意味があります。
探究(たんきゅう)
意味:研究する。
「探究」は物事の本質や意義を探って明らかにしようとすることを意味します。物事の背後にある秘密や隠された意味など、解明し理解したり、調べて解き明かそうとしたりすることを意味します。
原因のたんきゅうは「探求」「探究」どちらも正しい
「原因のたんきゅう」は原因を探し求めるという意味では「探求」が正解です。ですが、原因になったことを研究するという意味では「探究」が正解です。
「探求」の例文
例文1:生まれたからには誰もが幸福を探求しようとするのは当たり前のことだ。
「幸福をたんきゅうする」は幸福を探し求めるということなので、ここでは「探求」を使います。
例文2:彼女は美の探求者で常に新しい美容情報をチェックしている。
「たんきゅう者」は探し求める人のことをいうので、ここでは「探求」を使います。
「探究」の例文
例文1:大学に入ったらまだまだ未知な宇宙の謎を深く探究していきたいと思う。
「宇宙の謎をたんきゅうする」は宇宙の謎を研究するということなので、ここでは「探究」を使います。
例文2:常に探究心を持って様々なものを観察すれば物事の本質は見えてくる。
「たんきゅう心」は研究する心ということなので、ここでは「探究」を使います。
論文・小論文で「探求」と「探究」を使い分ける視点
「たんきゅう」は「探求」「探究」がありますが、それぞれの使い方は違います。「探求」は探し求めること、「探究」は研究することという違いがあります。論文・小論文ではそれぞれの意味に気を付けて文中できちんと使えるようにしておきましょう。