「がいかい」は「外界」「外海」がありますが、それぞれの意味は異なります。論文・小論文で使う時は、きちんと理解して使えるようにしましょう。ここでは「外界」「外海」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「外界」と「外海」の違い
外界(がいかい)
意味:外の世界。
「外界」は自分をとりまく周りの世界を意味することもあります。対義語は「内界」となります。
外海(がいかい)
意味:陸地から遠く離れた海。
「外海」はその他に周囲を陸地などに囲まれていない海を指すこともあります。また、外国を意味することもあります。対義語は「内海」になります。
胞子ががいかいへと放たれるは外界が正しい
「胞子ががいかいへと放たれる」は胞子が外の世界へ放たれることをいうので、ここでは「外界」が正解です。
「外界」の例文
例文1:眼鏡の度数を変えたとたん、外界から絶えず刺激が入ってきて疲れを感じた。
「がいかいから刺激が入ってくる」は外の世界をいうので、ここでは「外界」を使います。
例文2:入院中は外界との接触を一切断っていたため、久しぶりの外出でまるで浦島太郎のようだった。
「がいかいとの接触を断つ」は外の世界と接触を断つということなので、ここでは「外界」を使います。
「外海」の例文
例文1:流れ着いたボトルに入っていた手紙は外国語だったので、きっと外海から流れてきたのだろう。
「がいかいから流れてきた」は外国から流れてきたということなので、ここでは「外海」を使います。
例文2:嵐で外海に流されてしまい漂流していたところを地元の漁船に助けられた。
「がいかいに流されてしまった」は陸地から遠く離れた海のことをいうので、ここでは「外海」を使います。
論文・小論文で「外界」と「外海」を使い分ける視点
「がいかい」は「外界」「外海」がありますが、意味はそれぞれ違います。論文・小論文では「外界」は外の世界、「外海」は陸地から遠く離れた海として理解しておきましょう。