じんしん掌握に長ける 「人心」「人身」正しい漢字はどっち?

人に関する言葉で「じんしん」がありますが、「人心」「人身」と2つの漢字があります。それぞれよく間違える漢字ではありますが、意味が違うので、論文・小論文で書く時には注意して使うようにしましょう。ここでは「人心」「人身」それぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「人心」と「人身」の違い

人心(じんしん)
意味:人間の心、民衆の心。
人身(じんしん)
意味:人間の体、個人の身の上。

じんしん掌握に長けるは人心が正しい

「じんしん掌握に長ける」は民衆の心を掌握することが長けるという意味なので、ここでは「人心」が正解です。

「人心」の例文

例文1:人気政党とはいえ、あまりにも勝手なことばかりしていたら人心が離反するのは仕方がないだろう。

「じんしんが離反する」は民衆の心が離反するということなので、ここでは「人心」を使います。

例文2:ニューノーマルの考えが反映された店舗は人心一新できっとはやるに違いない。

「じんしん一新」は民衆の心を新しくすることなので、ここでは「人心」を使います。

「人身」の例文

例文1:電車で人身事故があって、ダイヤが大きく乱れた。

「じんしん事故」は人間の体がぶつかる事故のことをいうので、ここでは「人身」を使います。

例文2:憲法で人身の自由は国家権力によって不当に身体の自由を奪われない権利のことを意味する。

「じんしんの自由」は人の体の自由を意味するので、ここでは「人身」を使います。

論文・小論文で「人心」と「人身」を使い分ける視点

「じんしん」は「人心」「人身」がありますが、「人心」は民衆の心、「人身」は人の体を意味します。論文・小論文ではそれぞれの漢字に気をつけてしっかりと使い分けられるようにしておきましょう。