「いき」は「息」「意気」がありますが、論文・小論文で正しく使えるように、それぞれの意味について知っておきましょう。ここでは「息」「意気」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「息」と「意気」の違い
息(いき)
意味:呼吸。
「息」は鼻や口から空気を吸ったり吐いたりすることを言います。また、「息をつく」などほっとするという意味や「息が長い」など長く生き延びるなどの意味に使われることもあります。
意気(いき)
意味:あふれる元気。気概。
「意気」は何かしようとする積極的な心を言います。その他にも、気だて・気性・気前・意地などを意味することもあります。
そのいきでがんばれ!は意気が正しい
「そのいきでがんばれ!」はそのあふれる元気でがんばれということなので、ここでは「意気」が正解です。
「息」の例文
例文1:仕事が片付いたので一息つきましょう。
「一いきつく」はほっとするということなので、ここでは「息」を使います。
例文2:この本は息の長いベストセラー本でこの分野を学ぶ人は必ず読んでいるといっていい。
「いきが長い」は長く生き延びているということなので、ここでは「息」を使います。
「意気」の例文
例文1:その意気込みがあれば、きっと大会でも優勝できるだろう。
「いき込み」はあふれる元気のことなので、ここでは「意気」を使います。
例文2:大将のお客様にはおいしいものを食べてほしいという心意気がうれしい。
「心いき」は気前のことなので、ここでは「意気」を使います。
論文・小論文で「息」と「意気」を使い分ける視点
「いき」は「息」「意気」がありますが、「息」は呼吸、「意気」は気前・意気込みなどを表します。論文・小論文ではそれぞれの漢字の使い方に気を付けて、きちんと文中でも使えるようにしておきましょう。