いぎょうを成し遂げる 「偉業」「遺業」正しい漢字はどっち?

「いぎょう」は「偉業」「遺業」がありますが、一字違うだけで意味が大きく違います。論文・小論文では違いを理解した上でしっかりと文中で使えるようにしていきましょう。ここでは「偉業」「遺業」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「偉業」と「遺業」の違い

偉業(いぎょう)
意味:立派な功績のこと。
「偉業」は容易には真似のできないような立派な功績や仕事を意味します。
遺業(いぎょう)
意味:死者が残した事業のこと。
「遺業」は、死んだ者が後世のために残した事業や仕事を意味します。この場合、完成していないものにも使います。

いぎょうを成し遂げるは遺業が正しい

「いぎょうを成し遂げる」は立派な功績を成し遂げることなので、ここでは「偉業」が正解です。

「偉業」の例文

例文1:彼の祖父の偉業は代々と語り継がれている。

「祖父の偉業」は祖父の立派な功績のことなので、ここでは「偉業」を使います。

例文2:わが校の野球部は甲子園連覇の偉業を成し遂げた。

「いぎょうを成し遂げた」は立派な功績を成し遂げたということなので、ここでは「偉業」を使います。

「遺業」の例文

例文1:先人の遺業を継いで、さらに新しい事業を進めていきたい。

「いぎょうを継ぐ」は死者が残した事業を継ぐことなので、ここでは「遺業」を使います。

例文2:父の遺業を継いで、もっと会社を大きくした。

「父のいぎょうを継ぐ」は父がが残した事業を継ぐことなので、ここでは「遺業」を使います。

論文・小論文で「偉業」と「遺業」を使い分ける視点

「いぎょう」は「偉業」「遺業」がありますが、それぞれの意味は「偉業」立派な功績、「遺業」は死者の残した事業を指します。論文・小論文では漢字の意味に気を付けてそれぞれを使い分けられるようにしておきましょう。