「やぶれる」は「敗れる」「破れる」の2つの言葉がありますが、意味は全く違います。論文・小論文ではそれぞれの言葉の使い方を理解して正しく文中で使えるようにしていきましょう。ここでは「敗れる」「破れる」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「敗れる」と「破れる」の違い
敗れる(やぶれる)
意味:勝負に負ける、滅びること。
破れる(やぶれる)
意味:損なわれる、壊れること。
秩序がやぶれるは破れるが正しい
「秩序がやぶれる」は秩序が損なわれることなので、ここでは「破れる」が正解です。
「敗れる」の例文
例文1:決勝戦で惜しくも敗れ、連覇はかなわなかった。
「決勝戦でやぶれる」は決勝戦で負けるということなので、ここでは「敗れる」を使います。
例文2:1回の失敗で人生に敗れたと思うのは早すぎるだろう。
「人生にやぶれた」は人生に靴下が国が滅びるということなので、ここでは「敗れる」を使います。
「破れる」の例文
例文1:猫が暴れて走り回ったので、障子が破れた。
「障子がやぶれる」は障子が壊れることなので、ここでは「破れる」を使います。
例文2:式場の予約を取り消したのは、どうやら縁談が破れたかららしい。
「縁談がやぶれる」は縁談が損なわれることなので、ここでは「破れる」を使います。
論文・小論文で「敗れる」「破れる」を使い分ける視点
「やぶれる」は「敗れる」「破れる」がありますが、「敗れる」が敗北、「破れる」が損なうと覚えておきましょう。論文・小論文で使い分ける時は、それぞれの漢字に注目して考えていきましょう。