「さがす」という言葉は「見つけようと行動する」という意味でよく使いますが、漢字では「探す」「捜す」の2種類があり、それぞれの使い分けはよくわからないという人も多いのではないでしょうか?論文・小論文では使い分けを理解して、的確に使えるようにしていきましょう。ここでは「探す」「捜す」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「探す」と「捜す」の違い
仕事をさがすは探すが正しい
「仕事をさがす」は希望する仕事が実在するかどうかわからない未知のものをさがすことなので、ここでは「探す」が正解です。
「探す」の例文
「働いてくれる人をさがす」は、求人募集段階で実在するかどうかわからない未知の働いてくれる人をさがすことなので、ここでは「探す」を使います。求人は「人さがし」ともいいますが、ここで「人捜し」と「捜す」を使う時は、行方不明になっていなくなってしまった人をさがすという意味になります。
「宝物をさがす」は宝物という実在するかどうかわからない未知のものをさがすことなので、ここでは「探す」を使います。一方、ゲームなどで必ずアイテムとして宝物があることが分かっている状態では、「宝物を捜す」となります。
「捜す」の例文
「財布をさがす」は確実に存在する既知の財布を見失ってさがすことなので、ここでは「捜す」を使います。「財布をさがす」に「探す」を使うと、新しい財布を買おうと思って見つけるという意味になります。
「彼女のピアスをさがす」は確実に存在する既知のピアスを見失ってさがすため、ここでは「捜す」を使います。「彼女のピアスを探す」と使うと、彼女のプレゼントにピアスを買おうと思っているが、まだこれといったものが見つけられていないというような意味になります。
論文・小論文で「探す」と「捜す」を使い分ける視点
「さがす」という漢字は「探す」「捜す」の2つがあり、「探す」が未知のものを見つける、「捜す」が既知のものを見つけるという違いがあります。「さがす」は比較的どちらにも使える文章が多いため、論文・小論文で使うときには、注意が必要です。意味が変わってしまう恐れがあるので、正しく使っていくようにしましょう。