相手のきょうこうな主張を退けた「強硬」「強行」「強攻」正しい漢字はどれ?

「きょうこう」は「強硬」「強行」「強攻」の3つがありますが、それぞれの意味は違います。論文・小論文では違いを把握して上手に文中で使っていくようにしましょう。ここでは、「強硬」「強行」「強攻」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。

「強硬」「強行」「強攻」の違い

強硬(きょうこう)
意味:手ごわく譲らない態度のこと。
「強硬」は自分の立場や主張を強い態度であくまでも押し通そうとする態度を意味します。「強硬」と名詞で使う場合と「強硬だ」「強硬な」など形容動詞として活用させて使う場合があります。対義語は「軟弱」になります。
強行(きょうこう)
意味:障害・反対を押し切って行う行動のこと。
「強行」は、障害があるにもかかわらず強引に押し切って物事をやり遂げる行動を意味します。「強行」と名詞で使う場合と「強行する」などと動詞として活用させて使う場合があります。
強攻(きょうこう)
意味:強気で攻めること。
「強攻」は、危険をかえりみずに無理を承知で攻めることを意味します。

相手のきょうこうな主張を退けたは強硬が正しい

「相手のきょうこうな主張を退けた」は形容動詞で使われ、相手の手ごわく譲らない態度を退けたということで、ここでは「強硬」が正解です。

「強硬」の例文

例文1:相手が強硬な態度で臨んできたので態度を翻した。

「きょうこうな態度」は手ごわく譲らない態度のことなので、ここでは「強硬」を使います。

例文2:どれだけ批判にさらされても強硬な姿勢を貫いた。

「きょうこうな姿勢」は手ごわく譲らない姿勢のことなので、ここでは「強硬」を使います。

「強行」の例文

例文1:警察の包囲網を強行突破で押し切った。

「きょうこう突破」は強引に押し切って物事をやり遂げ突破することなので、ここでは「強行」を使います。

例文2:周囲の反対を押し切り工事を強行する。

「工事をきょうこうする」は工事を強引に押し切って物事をやり遂げる行動のことなので、ここでは「強行」を使います。

「強攻」の例文

例文1:eスポーツの試合終盤で強攻策に出る。

「きょうこう策」は強気で攻める策のことなので、ここでは「強攻」を使います。

例文2:ここぞという時の強攻策が裏目に出ると目も当てられない。

「きょうこう策」は強気で攻める策のことなので、ここでは「強攻」を使います。

論文・小論文で「強硬」「強行」「強攻」を使い分ける視点

「きょうこう」は「強硬」「強行」「強攻」の3つがあります。それぞれ意味は違い、「強硬」手ごわく譲らない態度、「強行」無理を押し通そうとする行動、「強攻」は強気に攻めることを意味します。論文・小論文では特に違いやすい漢字でもあるので、正しく書けるようにしておきましょう。

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