「ひょう」は「表」「票」の2つがありますが、それぞれの使い方は違いがあります。論文・小論文では頻出する漢字なので、それぞれの使い方を理解して語彙力を増やすのに役立てましょう。ここでは、「表」「票」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「表」と「票」の違い
表(ひょう)
意味:図・文章。
「表」は、読み手に見やすくするため、データを縦横の線で格子状に区切り記述して表したものを意味します。 図やグラフとは区別されます。 特に決まった書式はありません。
票(ひょう)
意味:用紙・札。
「票」は、小さな書付けの用紙や札のことを言いますが、単に「票」という場合には選挙や採決の際に、自分の意思や推薦するもの記入して提出する投票用紙のことを言います。「〇〇票」などと使う時は、役所などで取り扱う正式なもの、一定の様式があるものを意味します。
住民ひょうは票が正しい
「住民ひょう」は役所などで取り扱う正式な住民を表すものなので、ここでは「票」が正解です。
「表」の例文
例文1:アンケートをとったので、結果を表にまとめた。
「結果をひょうにまとめる」は特に決まった書式がない図にまとめることなので、ここでは「表」を使います。
例文2:2学期も終わったので、成績表をもらった。
「つうち表」は特に決まった書式がない図にまとめることなので、ここでは「表」を使います。
「票」の例文
例文1:出金伝票はきちんと日付が書かれているかチェックしてから受け付けるようにしている。
「出金でんぴょう」は出金に関する書式が決まっている用紙のことなので、ここでは「票」を使います。
例文2:票が伸びない理由はコロナ禍での対応の悪さが響いているのだろう。
「びょうが伸びない」は書式が決まっている投票用紙のことなので、ここでは「票」を使います。
論文・小論文で「表」と「票」を使い分ける視点
「ひょう」は「表」「票」がありますが、それぞれ使い方は違いがあります。書式が決まっているものなのかどうかで区別していきましょう。「表」は書式が決まっていないものに、「票」は書式が決まっているものに使います。論文・小論文でもよく間違える漢字でもあるので、この違いを覚えておいて間違い防止に役立てましょう。