「しんき」は「心機」「心気」の2つの漢字がありますが、意味は大きく違います。論文・小論文ではそれぞれの違いに気を付けて使えるようにしておきましょう。ここでは「心機」「心気」のそれぞれの意味の違いや例文について解説していきます。
「心機」と「心気」の違い
心機(しんき)
意味:心の動き・働き。
「心機」はその時々の状況に応じた心の動きを言います。ほとんどの場合、あることをきっかけとして前向きな気持ちになるという意味の「心機一転」の形でしか用いられません。
心気(しんき)
意味:心持ち・気持ち。
「心気」は、心と気持ちのありようのことで、気力が充実するという意味の「心気冴えわたる」の形でよく用いられます。
しんき爽快は心気が正しい
「しんき爽快」は気持ちが爽快になるということなので、ここでは「心気」が正解です。
「心機」の例文
例文1:心機一転して新しい職場で再生を誓う。
「しんき一転」は気持ちが一転することを意味するので、ここでは「心機」を使います。
例文2:結婚を機に心機一転がんばりたいと思う。
「しんき一転」は気持ちが一転することを意味するので、ここでは「心機」を使います。
「心気」の例文
例文1:年を取ってきて心気の衰えを感じるようになった。
「しんきの衰え」は気持ちの衰えのことをいうので、ここでは「心機」を使います。
例文2:何かの病気を疑ったが、ただの心気妄想だった。
「しんき妄想」は心の妄想のことをいうので、ここでは「心機」を使います。
論文・小論文で「心機」と「心気」を使い分ける視点
「しんき」は「心機」「心気」がありますが、「心機」は心の動き、「心気」は気持ちを表します。論文・小論文では漢字の間違いが多い言葉でもあるので、それぞれの意味を理解した上で使い分けられるようにしておきましょう。